筆文字~笑顔流の不思議な力でガンちゃんと、もう一度向き合いたい(2019/06/25)
先生には望みはないと言われたけれど、笑顔流でがんを治せるかもしれない。だから、私頑張ります。
「お医者さまから『もう、あなたのがんに効くお薬はありません。緩和ケアを選択しませんか』と言われました。でも、私、諦めたくないんです。笑顔流の不思議な力でガンちゃんと、もう一度向き合いたいと思います」
今から5年前。教室に来られた末期がんの女性からこんなメッセージが届きました。先生には望みはないと言われたけれど、笑顔流でがんを治せるかもしれない。だから、私頑張ります。
ビックリしましたし、その方の苦しみや、悲しみ、恐怖を想うと、涙が出てきました。何も出来ないけれど、僕も、何かしたい。
毎週その方をお応援する笑顔流ハガキを送ろう。こんなことしか出来なくてごめんね。でも、僕は、ずっと味方です。
あと、1日でも生きられる元気が届けられたら。
それから、2年。100枚を超えるハガキをお送りしましたが、その方は天国に旅立たれました。最後の頃には、酸素の吸入器で酸素を吸いながら書かれていました。
何も食べられくなっても、笑顔流に望みを託して、書かれていました。それでも、別れはやってきました。
今でも、受け止めきれない自分がいます。力不足。もっと、元気が出る笑顔流だったら。あと、1日でも生きられる元気が届けられたら。
そのことを忘れたことはありません。いつも、背中を押していただいている気がします。だからも、僕も信じています。小さくても一歩一歩ずつ進んでいけば、いつか景色が変わる日がくるかもしれない。
死の報せを聞いたあの日から3年。笑顔流の仲間は身近に闘病しておられる方に応援をお送りさせていただいています。
リレーフォーライフという、全国で開催される、応援イベントに参加して、ボランティアで笑顔流をプレゼントする仲間も増えています。
僕も、今年は横浜とご縁があれば北海道に参加の予定です。
岩手の会場では、マスターズで銀メダリストの佐藤祐子さんの書かれた笑顔流がポスターに採用されました。近隣の市町村に何千枚も貼られることになっています。
人生には変わらないこと、変えられないことが沢山あります。そして、夢破れ、負けることも少なくありません。
大切なのは、それでも、立ち上がって次の一歩を歩めるかどうかだと思います。