筆文字教室～笑顔流お礼状＆プレゼント～喜んで、元気が出て、暑いので、本当に助かった～大分教室

熊本地震から３年

あれからそんなに経ったんだと思いました。今日の大分教室、一番前に座って下さった方は、前回、熊本地震で車で避難生活をされながら教室に来て下さった方。いつ大きな揺れが来るか分からない。本当に大切なものだけ持って車に行かなきゃという時に、友人からもらった宝物の笑顔流を車に持っていったという方です。

そして、人生、いつ何があるか分からない。だから、今日、笑顔流を勉強して、大切な人に笑顔を届けたい。涙ながらに語って下さった姿が忘れられませんでした。今日の再会、あれから活用下さったこと、ご自身なりの沢山の工夫をされているところを見て胸から溢れるものがありました。

３年前、何も出来ないなりに、少しでも元気を届けるため何か出来ないか。笑顔流のうちわを教室にご参加下さった方に配るため、僕もレンタカーで大渋滞に紛れながら熊本に行かせていただきました。そして、避難所を回らせて頂いたり、車のボンネットでうちわを書いてお配りさせていただいたのです。

その活動お手伝いをして下さった熊本の方も、今日の教室に来てくださいました。ご自身も喜ばれて、かなりの数を書かれたとのことです。そして、うちわを届けた方が喜んで、元気が出て、暑いので、本当に助かったよ。被災された方からのご感想を届けてくれたのでした。僕は何もしていないのに、大変なのに、笑顔で迎えて下さり、温かく接して下さった皆さんの顔が蘇りました。

あの時は、郵便も宅急便も止まってしまって、それでも笑顔流を届けたいと、ご友人のために作品を写メで撮影して励ましのメッセージを送った方が大勢おられました。それが、避難所、避難している車での大変な生活に、沢山の元気を届けたのでした。待ち受けにしてお守りにしておられる方も大勢おられました。

笑顔流なんてただの筆文字じゃないか。大きな天災がやってきて出る幕じゃない。何も出来はしない。引っ込んでいろ。そんな心の声が、正直、聞こえたこともありました。

でも、そうじゃないんだよ。教えて下ったのは、現地の方、そして、何も出来ないけれど、何もしない訳にはいかないと、筆を取った方々でした。

大切な方がご苦労されている時、笑顔流は、写メやうちわでも、ちゃんと元気を届けることが出来たんだよ。そんなことを心の片隅に置いていただいてもマイナスにはならないと思います。

明後日の博多の教室には、あの熊本でレンタカーのボンネットで書かせていただいたうちわを大事に受け取って下さった親子さんがご参加下さいます。温かさの絆がつながっていくこと。不思議ですし、ありがたい限りです。

笑顔流を続けていると、本当に温かい不思議なことが沢山起こります。大変な世の中だけど、優しい人、温かい人、沢山いるんだなーといつも感動します。

（2019-04-05）