筆文字~笑顔流お礼状&プレゼント~ながらに喜んで下さった~飾ってもらった~宝物になった~お手紙を何通ももらった(2016-04-14)
「ありがとう」はぜひお伝えされるといいですよと励ましてさしあげて欲しいです。
先日、すべての治療を中止し、モルヒネで残された日々を少しでも充実して過ごしたいという方の所にお邪魔させていただきました。
お会いすると、穏やかに過ごされておられる姿に、なぜか胸が一杯です。そして、これまでにもお世話になっていた堀内は、何か恩返しがしたかったのですが、何も思い当たらす申し訳ない気持ちでいました。
そんな時、ふと思いついて、感謝の代筆をご提案させていただきました。
「どなたか感謝をお伝えされたたい方がおられたら、もしよければ僕の筆文字で良ければ色紙を代筆させていただきましょうか」
少しでも、何かお役に立てないかと思っていたのです。
ところが、帰ってきたのは意外なお返事。
「この世を去る自分からのプレゼントは皆さんの重荷になるんじゃないか」。こんな心配の言葉を話されたのです。
ご自身の人生が残りわずかであることを理解しながら、それでも、人への思いやり深い姿に胸を打たれました。
けれども、きっとその方が大好きな方々は、同じ時を過ごし、心を通じ合った感謝の「ありがとう」を、本当に負担に思われるだろうかと思いました。でも、それは口には出せませんでした。
すると、ご家族さまからおススメして下さる声が出て、じゃあということに。
それでは…と、数名の方のお名前とご関係を教えていただきました。
色紙は心を込めて書かせていただいたのですが、後日、皆さまが、涙ながらに喜んで下さったことや、飾ってもらったということ、宝物になったということ、お手紙を何通ももらったいうエピソードを伝え聞きました。
もしかしたら、ご自身が思っていた以上の愛に包まれていたことに気づく機会になっただろうかと僕も嬉しくなりました。
この方のように、まだ、きっと日本中には慎み深くて、ありがとうをいうことをためらっておられる方がおられるかもしれません。
笑顔流を学んで下さった方には、「ありがとう」はぜひお伝えされるといいですよと励ましてさしあげて欲しいですし、もし、チャンスがあれば代筆という形でお手伝いしてさしあげて欲しいと思います。