筆文字お礼状で、お客さまの奥さまが感謝の涙を流したエピソード
喜んでもらえると自分も嬉しい。涙を流してくれたらビックリだし奇跡かもと思う。
電器店を経営されているGさんは、先日、ご来店された恒例のご夫婦さんにお礼状をお送りしました。その時の体験談がこちらです。
初めてお仕事をいただいたお客様にお渡ししました。70代後半の二人暮らしのご夫婦です。奥様がお支払いに来店され、「久しぶりに感動しました。」と少し涙ぐんで、ハガキを持参いただきました。こんなに喜んでお話いただいたことはなかったので、心があたたかくなりました。前に絵手紙をやられていたことがあったそうで、久しぶりにやってみようと思われたそうです。距離が近くなったように感じました。笑顔流、先生に感謝です。ありがとうございます。
筆文字のお礼状を勉強して下さって感動が届いて想ったこと。
講師として、本当にありがたい限りです。教室では、喜んでいただける筆文字のお礼状の書き方をお伝えさせていただいていますが、このように、感動が伝わるのは渡す人ともらう人のお人柄があればこそです。
喜んでもらえるお礼状が誕生するまで。
おハガキは、何を書いても良い、字が下手でも良い、一文字でも良いと、昔、ハガキの先生から教わりました。そして、1000枚書けば人生が変わると言われて、本当に実行してみました。
結果、本当にお礼状で、人生が変わったといえます。沢山の方とご縁が出来ました。
けれども、自分の字が汚くいことがすごくコンプレックスでした。
いつも、自分の字を見るたび、みじめで情けない気持ちになりました。何とかしたいと思って、自分なりに頑張りました。けれども、他の方が、サラサラと柔らかく、読みやす字を書かれる横で、自分の字は何なんだろうと思っていたのです。
そんなある日、ある方から衝撃の言葉をもらいました。
心に伝わる短い言葉だけでいいのではないか。
この時には、全くハガキを書かない人間が1000枚のハガキを書いて、何も続かない人間が、初めて自分を褒めてあげたいと思っていました。そんな、甘えがありましたので、全否定されたような気がしてすごくショックでした。
このエピソードは、後に、下手でもいいから味のある、喜ばれる筆文字でお礼状を書くきっかけになりました。
それから、約20年、自分なりに工夫研究した筆文字を学んで下さる方がいて、その方の、お礼状をみて涙を流す方もおられるなんて感謝しかありません。