筆文字の旅~笑顔流~宮城県名取市ゆりあげ地区(2016-03-29)

筆文字の旅~笑顔流~宮城県名取市ゆりあげ地区(2016-03-29)

この地でいきる方々の笑顔を沢山届けられるよう、僕は笑顔流で、これからも頑張ろうと思いました。

現在地、名取市閖上(ゆりあげ)。元は住宅街だったこの場所が見渡す限りの原っぱになっています。津波は写真中央の慰霊碑の先端に達し、全ての木造住宅を流し、この地区で900名以上の方が戻られませんでした。

今日は、ご自身も津波で危うく流されそうになり、店舗と多数の従業員さんを失った佐藤さんのお招きで、早朝、講演をさせていただきました。筆ペン無しでは、どうなもならないヘナチョコなのですが、頑張ってお話しさせていただきました。

最後には、天国へいかれた方に笑顔流を書かれた方のエピソードをご紹介させていただきました。僕は亡くなられた方も残された方も、もしかしたら、笑顔流を書いてあげることで、魂が触れあえる事があると思っています。

会場を後にするとき、タクシーの運転手さんに行き先を変更してもらってこの場所に来ました。色々と、教えて頂いて涙がにじみました。

これまで、仙台、名取でご参加下さった皆さまを心に思い浮かべると、とても元気で夢があって、生きている姿が輝いて蘇りました。

それは、命の本当の大切さや、人生への感謝、同じ土地に育ちながらも先立たれた方々の事を、心の奥に刻んでおられるからこそ、前を向いて進んでおられるのかなと想像しています。

途中には、梅やサクラの花が咲いていて、大変な記憶を宿したこの地にも、春がきて花が咲くこと、なぜか胸にグっときました。

今日は、この地に眠る方々へ、この地でいきる方々の笑顔を沢山届けられるよう、僕は笑顔流で、これからも頑張ろうと思いました。